一粒万倍日は、暦に書かれる吉日のひとつです。 「一粒万倍」は、一粒の籾が万倍にも実る稲穂になる、という意味です。 そこから、物事を始めるのによい日とされています。
よいとされることと避けるとよいとされること
一粒万倍日は、仕事を始めることや店を開くこと、種をまくことなどによい日とされてきました。 小さなことでも、始めたいことがあれば、この日に合わせてみるのもひとつの楽しみ方です。 一方で、借金など、あとで増えると困ることは避けるとよいとも言われます。 始めたことが大きく育つ日なら、困ることも大きく育つ、という考え方です。
決まり方
一粒万倍日は、節月と日の十二支の組み合わせで決まります。 節月は、立春や啓蟄などの節入りの日から、次の節入りの前の日までをひと月とする数え方です。 たとえば立春から始まる寅の月では、丑の日と午の日が一粒万倍日になります。 こうした組み合わせが、月ごとに2つずつ決まっています。 組み合わせ方には、よく使われるものが2通りあります。 暦守は、こよみのページの暦注計算と同じ組み合わせで決めています。 そのため一粒万倍日はひと月に何日かあり、天赦日や大安と重なる日もあります。
暦に書かれてきた歴史
一粒万倍日は、宣明暦が使われていたころの暦に書かれていた暦注です。 貞享暦に改められてからは、暦注から外されました。 その後、新しい暦が広まってから、民間の暦にふたたび載るようになったと言われています。
暦守のすすめ
一粒万倍日は、結果を約束する日ではありません。 始めたいことを手帳に1つ書き出して、その日に最初の一歩を踏み出す、という使い方がおすすめです。 日付は、この記事の下の一覧か、吉日カレンダーで確かめられます。